
制作年: 2010年
制作国: イギリス
監督: イアン・クラーク
出演: アナイリン・バーナード、アレックス・リード、クリス・ラーキン、オリヴァー・コールマン
原題: THE FACILITY
制作: ミーガン・スチュアート・ウォレス
脚本: イアン・クラーク
収録時間: 83分
色: カラー
※DVDレンタルぽすれんより
【ストーリー】
大学院生のアダムたち7人は、新薬「プロナイン」の治験に参加する。ひとりずつ新薬を注射されていく中、順番が最後となったアダムは言い知れぬ不安を感じ始め…。
【予告編(TRAILER)】
【レビュー(ネタバレ有)】
10名のボランティアが、新薬の治験に参加。
んでもって、そこで巻き起こる悲劇…。
まあ、治験というテーマ自体は目新しいものではなく、ありきたりなシチュエーションが続きますが、見どころはそんな彼らの変化していく様です。
大方の予想通り、一人ずつがどんどんオカシクなっていくんですね。
そんななか主治医であるドクターが、早々に血まみれで死んじゃうところは、ちょっと予想外の展開。
これは、面白いアイデアだと思います。
さて、密室状態の診療所に閉じ込められた治験者たち。
一時間おきに一人ずつ、何らかの症状に蝕まれていく…。
これは、投薬した時間という設定が、限られた時間と空間の密室劇を生み出しているんですね。
脚本が、なかなかに巧み。いいと思いまっす。
そして、人物描写がしっかりとできているので、感情移入して見ることができるんですね。
また、音や監視カメラといったファクターを用いて、しっかりとしたサスペンス演出ができています。
さらに、特殊メイク班も頑張っているので、その恐怖演出により高い効果をあげているんですねえ。
窓ガラスが早々に割れ、密室状態から解き放たれたかと思いきや、外に出ることのできないジレンマ。
そして、いつ自分の身に降り掛かってくるかもしれない副作用と、薬によって変貌してしまった他の治験者たちとの駆け引き。
観客は、感情移入の方向性をどんどん変化させられながら、ハラハラドキドキしながら物語を見ていくことになります。
ラストには副作用が無くなる時間の旨の研究成果がタイトルで出ますが、その裏側にある超悲惨な状況を考えれば、相当な不快感に襲われること必至です。
いや〜〜〜、これはなかなか面白かったですよ!!!
【特選・趣深いシーン】
主治医の先生が流血のなか、告白を告げるところ。
脚本 : ★★★★
恐怖 : ★★★
グロ : ★★
狂気 : ★★
不快 : ★★★★
※5点満点。あくまでも、主観評価デス〜(^▽^)o