
制作年 : 2005年
制作国 : フランス / ベルギー
監督 : グザヴィエ・ジャノリ
出演 : リュディヴィーヌ・サニエ、ニコラ・デュヴォシェル、ブリュノ・トデスキーニ、フロランス・ロワレ=カイユ
原題 : UNE AVENTURE
脚本 : グザヴィエ・ジャノリ , ジャック・フィエスキ
音楽 : アレクサンドル・デスプラ
収録時間 : 107分
色 : カラー
※DVDレンタルぽすれんより
【ストーリー】
夢遊病の女に魅了されたひとりの青年が引き起こす情痴事件を描く。
【予告編(TRAILER)】
【スクリーンショット】





【レビュー(ネタバレ有)】
ワタシは、精神構造や人格崩壊など、ちょっと重く深いテーマに非常に興味があります。
もちろん、アルフレッド・ヒッチコック大先生の、影響が強いからデスけどね〜(^-^)/
この映画の脚本、演出は秀逸デス!!!!!
オープニングから、回想シーンがメインのプロットですが、時折挿入されるビデオ映像や無機質な機械類のカット、子どもの表情などはとても大きな感情の揺れを表現する、効果が表れていると思います。
そして、シネスコサイズの画面を使った、計算された構図での描写は、人物の心理面や葛藤を映像表現としてとても上手く撮影されていて、力強い画の中にグイグイと引き込まれます。
なにより、その卓越した演出とカット割によって、大変強いサスペンス状態の維持に成功していますね。
序盤で描かれる彼女の室内の映像で、散乱した床や血痕の生々しい洗面所が映りますが、単なる描写に終わらず、常に観客をサスペンスの状態に引き込み、そして感情の揺れを体感させています。
これは、非常に巧みな演出技術デスね〜〜〜(o^o^)o
ストーリーは単純で、不倫を繰り返す女性と家族持ちの男性、そこに絡む主人公とが、闘病と愛憎劇の狭間で揺れ動く心情をストレートに描いてイマス。
これは、日本語タイトル通りにとらえると、単純なアダルト映画と思われがちですが、かなり完成度の高いサスペンス映画です。
題材が重く、セリフが少ないため、登場人物の表情や映像から心情を読み取る必要がありますね。
そういった意味では、少しオトナ向けの映画といえると思います!!!
あ、ちなみに、エッチシーンはさほどありません。
あくまでも、展開の主題は病気と、人間ドラマです。
ワタシ個人的には、かなりオススメの一本デスね〜〜〜(^▽^)o
【特選・趣深いシーン】
精神病院の病室で、子どもを抱きしめるカット。
この映画は、泣けるシーンも、所々ありますね〜(ToT)/
脚本 : ★★★★★
恐怖 : ★★
グロ : ★★
狂気 : ★★★★
不快 : ★★★★
※5点満点。あくまでも、主観評価デス〜(^▽^)o