
制作年: 1984年
制作国: 日本
監督: 池田敏春
出演: 白都真理、清水健太郎、宮下順子、江藤潤
制作: 佐々木史朗、宮坂進
原作: 宮谷一彦
収録時間: 110分
※DVDレンタルぽすれんより
【ストーリー】
夫を殺されて復讐のために男たちに身をまかせる主人公を演じた白都真理がオールヌードを披露して話題に。抱かれながらも相手の男に刃を向ける、白都の凄絶なまでの美しさが見所。
【予告編(TRAILER)】
【レビュー(ネタバレ有)】
これ…どうなんでしょ?
興味を持ってこれから見る方は、レビューは見ないほうがイイのかな?
事前情報なしで見たほうが、イイような気もしますが、どうでしょ…。
なので、ちょっと優しめにスタートしましょ(笑)
見どころは、海中のアワビ取りのシーン。
水中撮影を駆使して、素晴らしく美しい海を堪能することができます。
そんな中、主人公とその夫が襲われ、夫は命を落としてしまう。
夫殺しの濡れ衣を着せられた主人公は、逃亡生活を送りながら、復讐の機会をうかがうんですね。
それにしても、思い切ったカット割り。
ムダな時間を一切排除し、観客をイライラさせることなく、演出してくれます。
なので、なかなかの長時間作品ですが、さほど長く感じることはないんですね。
上手いっす。
さて、まずは一人目…。
あ、殺される人数ね(笑)
イキナリでびっくりしたでしょ(笑)
原発企業の幹部とエッチしたあと、残酷にも殺しをしてしまう。
その殺害方法が、エグイ。エグイ。
もう何十箇所もドスで刺して、部屋一面が血しぶきで、赤く染まっちゃった…。
この血の量は凄まじく、苦手な方は難しいでしょうね。
あ、そうそう。その前のエッチシーンは本気モードですので、その点もご注意を。
家族では決して見ないように(笑)
そしてそして、問題のクライマックスです。
主人公は銛を殺人専用に改造し、それを手に原発企業のパーティーに乗り込んでいきます。
その表情も鬼気迫るものがあって、素晴らしい演技が光ります。
そこで繰り広げられる…
目を覆わんばかりの、大量殺戮劇。
もうね、気持ちいいくらいに、サクサク刺して殺してくれます。
悪いやつは、み〜んな殺してしまえ!!!
いや、悪くないやつも、まとめて殺してしまえ!!!
もうね、復讐にしてはやりすぎ(笑)
何十人やってんねん。
血のりの量はハンパなく、主人公は真っ赤っ赤。
自然の力も味方につけて、もうてんやわんやの大混乱。
あ、そうそう。某サイト樣によれば、このシーンでの殺戮は、38人の大虐殺とのこと。
あの「八つ墓村」が31人だそうなので、それを大幅に上回る人数になりますね。
そんな振り幅は、かなり大きいので、クライマックスでは強烈なカタルシスが待っています。
「人魚伝説」っていうファンタジーなタイトルを見事に裏切り、完全なるスプラッター作品を世に出した監督に敬意を。
ちなみに、のちに池田敏春監督はこの作品のロケ地である、志摩で入水自殺を遂げてしまいました…。
直前に会った知人の方によると、かなり落ち込んだ様子だったとのこと。
この作品に思い入れがあったんでしょうか。まだまだ若い年齢で、逝かれてしまいました。合掌…。
【特選・趣深いシーン】
このクライマックス、映画史に残るでしょ。
それくらい、振り幅が大きい。そして、感情の変化が大きい。
脚本 : ★★★★★
恐怖 : ★★
グロ : ★★
狂気 : ★★★★★
不快 : ★★★★
※5点満点。あくまでも、主観評価デス〜(^▽^)o